あなたの EC 業務を
Claude Code にやらせてみる
プログラミングの知識は要りません。楽天・Amazon の面倒な作業を代わりにやらせるツールを、まず 1 本つくります。
そのうえで「自分は本当は何を作りたいのか」を言葉にして提出するところまでが、このページのゴールです。
Claude Code 講座
このページは STEP 2 です。ひとつ前の STEP 1「Claude Code はじめてガイド」で、パソコンの準備と基礎知識をひととおり終えた方向けに作られています。まだの方は、先にそちらを終わらせてから戻ってきてください。
ec-workshop という名前のフォルダを作り、VS Code の「ファイル」→「フォルダを開く」でそのフォルダを開いてください。
Claude Code そのものの説明は STEP 1 のマニュアルで済んでいます。ここでは 「EC の現場で何が変わるのか」だけに絞ります。ひとことで言うと、普通の AI チャットと決定的に違うのは 「提案するだけ」ではなく「実際にやってくれる」ところです。
EC 運営で解決できる課題の例
| 業務領域 | 具体例 | 効果 |
|---|---|---|
| 商品データ | 楽天CSVのフォーマット変換・エラーチェック・一括更新 | 手作業 2時間 → 1分 |
| 広告レポート | RMS+Amazonレポートの統合・KPI自動計算 | 集計ミス 0 に |
| イベント対応 | セール終了後の価格・予約設定の自動更新ツール | 深夜作業を廃止 |
| 在庫管理 | 在庫切れ商品の自動検知・アラート | 機会損失を削減 |
ひとつ目は、自分の EC 業務を楽にするツールを 1 本つくって動かすこと(04)。コードは読まなくて大丈夫です。動くかどうかだけ見ます。
ふたつ目が本命で、「自分は本当は何を作りたいのか」を書いて出すこと(06)。ここで書いていただいた内容が、そのまま 90分のリアル講座でつくるものになります。
Claude Code に何を作ってもらうかを決めるために、まず「自分がいま困っていること」を具体的な言葉にします。AI への指示は「ぼんやりした要望」より「具体的な業務の説明」のほうが、出てくるものの質が上がります。
よくある「解決できる痛み」の例
- 旧フォーマットのCSVを新しいRMS仕様に毎回手動で変換している
- 商品名・説明文のフォーマットを統一する作業を人手でやっている
- 広告費のROASをExcelで手計算している(媒体ごとに列名が違う)
- セール価格を一括設定するCSVが複雑で毎回ミスが起きる
- 在庫ゼロの商品が出てもすぐに気づけない
- ライバル店の価格を手動でチェックしている(時間がかかる)
CLAUDE.md は、Claude Code にプロジェクトの前提情報を教えるための設定ファイルです。この1ファイルを書くだけで、AIが「このショップの仕様」を理解した状態でコードを作ってくれます。
手順:CLAUDE.md の作り方
ec-workshop フォルダを選択します。
または VS Code 左上の「エクスプローラー」アイコン → 「フォルダを開く」
CLAUDE.md と入力して Enter
# 私のEC業務 設定ファイル ## ショップ概要 - プラットフォーム:楽天市場 / Amazon / Yahoo!ショッピング(使っているものを書く) - 商品カテゴリ:例:化粧品 / 食品 / アパレル / 家電 - 月間受注件数:約 ○○ 件 - 主要な作業:商品CSV管理・広告運用・在庫管理 ## よく使うCSVファイルの形式 - 商品CSV:楽天RMS商品管理CSV - 主な列:商品番号, 商品名, 販売価格, 在庫数, バリエーション - 文字コード:UTF-8(または Shift_JIS) - 広告レポートCSV(楽天RMS) - 主な列:日付, キャンペーン名, 費用, クリック数, 転換数, 売上 ## 業務上の重要なルール - 商品番号は必ず半角英数字のみ(記号はハイフンのみ可) - 価格は税込表示(消費税10%込みで登録) - セール終了後は必ず通常価格に戻す(戻し忘れ厳禁) - テスト実行は必ず「テスト用CSV」を使う(本番ファイルを直接操作しない) ## 今日作りたいツール (ワークシートQ2〜Q3の内容をここに貼り付ける) ## Python環境 - Python 3.x が使える状態 - 出力ファイルはすべて「output/」フォルダに保存する - エラーが出たら日本語でわかりやすく表示する
書き終えたら Claude Code に確認させる
CLAUDE.mdを保存したら、Claude Code のチャット欄に以下をそのまま貼り付けて送信してください。
3 つのコースから 1 つ選んで作ります。コードは読まなくて大丈夫です。枠の中の文章をコピーして、Claude のチャット欄に貼って送るだけでツールができあがります。
Bコース:複数の媒体データをまとめたい・広告担当の方
Cコース:セール対応・価格一括変更をよくやっている方
📌 何を作るか
商品CSVを読み込んで「問題のある行」を自動で見つけて一覧表示するチェックツールです。商品名が空欄・価格がゼロ・在庫数がマイナスの行を検出して、別ファイルに保存します。
🗂️ 準備するもの
手元に商品CSVがある場合はそれを使います。なければ以下のサンプルCSVを作ります。まずClaudeに作ってもらいましょう。
output/error_check.csv が作られたら完成です。📌 何を作るか
楽天RMSの広告CSVとAmazon広告CSVを読み込んで統合し、媒体ごとの広告費・売上・ROASを一覧表示する集計ツールです。毎週の手集計作業がゼロになります。
🗂️ 準備するもの
実際の広告CSVがあれば使います(個人情報は入っていないのでOK)。なければサンプルを作ります。
output/summary_report.csv が作られたら完成です。📌 何を作るか
楽天の商品CSVに対して「指定した割引率でセール価格を一括設定」するツールです。元ファイルのバックアップを自動作成してから新価格を書き込みます。セール設定ミスによる損失を防ぎます。
⚠️ 重要な前提
backup/ フォルダに元ファイルが保存されて、output/sale_products.csv にセール価格が入っていたら完成です。🛟 エラーが出たときの対処法
| よくあるエラー | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
ModuleNotFoundError |
必要なライブラリが入っていない | エラーをClaudeに貼る → 自動でインストールしてくれる |
FileNotFoundError |
CSVファイルが見つからない | ファイル名のスペルと保存場所を確認 |
UnicodeDecodeError |
文字コードが違う | エラーをClaudeに貼る → 文字コードを自動で修正してくれる |
KeyError |
CSVの列名が違う | 実際のCSVの1行目(列名)をClaudeに伝える |
⚠️ 失敗しないための3か条
🚀 Claude Code で作れるものの幅(次の章のヒントに使ってください)
次の 06 で「作りたいアプリ」を書いていただきます。何を書けばいいか浮かばない方は、この表を見てから書いてみてください。上の段ほど簡単で、下の段ほど本格的です。
| レベル | できること | おすすめの指示例 |
|---|---|---|
| 入門 | CSVチェック・変換・集計 | 今日体験したA/B/Cコース |
| 応用 | 複数ファイルを自動で処理して毎日レポートを出す | 「毎日朝9時に広告CSVを集計してresult.csvに追記する」 |
| 発展 | ブラウザ操作・フォーム入力の自動化 | 「ExcelファイルをRMSのアップロード形式に変換する」 |
| 上級 | 在庫・価格のリアルタイム管理ダッシュボード | 「在庫数を毎時チェックして10個以下になったらアラートを出す」 |
お疲れさまでした。ここまでで、Claude Code が何をしてくれるかは体で分かったはずです。
最後に 「では、自分は本当は何を作りたいのか」を言葉にしてください。
うまくまとまっていなくて構いません。ぼんやりしたままで結構です。
それを形にするのが、11月20日(金)17:00 の「JECCICA 東大 Claude Code 講座」です。